いそがず あせらず ゆっくり 行こう~広汎性発達障害 楓の成長~

恐怖の後追い

『恐怖の後追い』



歩けるようになったら「さあ公園デビューだぁ~」とはりきって公園へ・・・。
でも息子は私の予想外の事ばかりしてしまう。公園へ行っても5分ともたない。
他の子供には興味をみせないし、遊具も楽しそうではない。走り回るばかりで目が離せなかった。この頃は誰でも目が離せない時期だと思うけど、一瞬でも目を離すとどこかへ行ってしまう。公園からも飛び出す。唯一好んだのがジャングルジム!この歳では怖がるのが普通だとおもう。他のお母さんもビックリしていた。
砂場では他の子のおもちゃが気になり奪い取る。いつしか、よそのお母さんに謝るのも追いかけるのも嫌になって、公園はいかなくなってしまった。

その点我が家はよかった。触られては危ない物や大事な物は手の届かない所へしまったし、ドアを閉めていればどこへもいかない。大人しく一人遊びに夢中で、私も少しはゆっくりできた。時には友達にも来てもらった。
家の前はいつも子供たちの遊び場になっていたので朝と夕方は外にでるようにしてみた。本当は追いかけるのが嫌だったがなるべく子供がいる所で遊ばせたら少しは他の子にも影響されて言葉がでたり、興味もでるかと思っていた。私自身もお母さんたちと仲良くなりたかったし。だが、とにかくちょっとしたスキに道路へ飛び出したり・・・危険な事が好きなのか?と疑うほどだった。
息子が後追いをしない代わりに私がいつも追っていた。

このぐらいから、「まんま」「ばいばい」などできると思うけど教えても全然だった。


これまでの成長は人並みだったのに他の子が言葉を覚えだしても一向に言葉のでる気配はなかった。心配だったが「男の子は遅い子も多いし、そのうちしゃべるよ」と言う言葉を信じて気にしないようにしていた。

こんな状態のまま、2歳9が月で保育園に通う事となる。







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